

往年の風格を残し、今も変わらぬ味と情緒
南座横の大和大路を少し下ったこの地で明治年間から営業し。京の野菜に鶏を添え、金のなべを用いましたところから屋号を「きんなべ」といいました。京都風情を残した和風建築で、中庭を通っての奥座敷。そこには竹のトクサ板張の天井や二枚羽根の扇風機などがそのまま往年の風格を伝え、お客様に落ちついた雰囲気でお食事をしていただけます。

美味しさは和紙にあり
初めての人が驚く和紙なべ。和紙をなべがわりにして炊きますので、紙が余分な油やあくを吸い取ってくれます。和紙なべ用の和紙は、この店のためだけに漉かれおり、旨みだけが残るよう、独自の細工が施されています。締めの雑炊までおいしく、あっさりと味わえるヒミツは、この和紙に隠されています。

こだわりぬいた具材
「水だき」の主役である鶏肉は、有機飼料を与え、自然の中でしっかり運動させる鶏を使用。身が柔らかく甘みがあり、脂身がさっぱりとしているのが特徴だ。豆腐は、老舗の豆腐店より毎朝、作りたてが運ばれてくる。大豆の香りが濃く、さすが京都の豆腐と感激させられる。これに湯葉、白菜、きく菜、しいたけなどの野菜、餅などが入る。いただくときは酸味が控えめでまろやかな風味の自家製ぽん酢で。そのやさしい味わいに食がすすむ。

豊かな歴史を感じさせる食と空間
木戸から奥へ奥へと延びる通り庭には水打ちをし、清めてお客様をお迎え致します。大広間を含め全部で13ある部屋には、日本の伝統技法である網代天井や網代戸・壁などさまざまな意匠が凝らされ、歴史の長さを感じて頂けます。和紙の素晴らしさや、船底板を使用した天井、畳、床の間、中庭など京都のよさを、心ゆくまでご堪能ください。